埼玉県特別活動研究会 会長
新座市立東北小学校  校長    梅田 竜平

「ポストコロナ元年における特別活動」

 本会は、昭和37年1月発足以来62年目を迎える歴史と伝統のある研究会です。本会ご出身の肩には、元文部科学省初等中等教育局視学官 宮川八岐 先生、杉田洋 先生、そして現視学官 安部恭子 先生をはじめ、全国でご活躍されている多くの先生方がいらっしゃいます。
 本会では、年3回の専門委員研究協議会における研究活動を中心に、全国の特別活動研究団体と連携しながら特別活動の研究を深めています。

 昨年度はコロナ禍においてもできる限り対面で本会の事業を行いたいと取り組みました。お陰様で、年3回の専門委員研究協議会のうち2回を、また夏季研究協議会を参集型で実施することができました。会員の皆様の特別活動に対する熱い思いに直接触れることができたとともに、改めて本会の果たす役割の大きさを実感いたしました。会員の皆様には、ご協力に心より感謝申し上げます。

 コロナ禍の3年間は、学校生活に様々な制約がかかり、特別活動においても対応を余儀なくされました。そのような中で、子供たちにとってよりよい学級・学校生活をと、学校は様々な工夫を凝らしましたし、子供たち自身が話合い活動を活発に行い、前向きに学級・学校生活に取り組みました。
 5月8日に新型コロナウイルス感染症が感染法上5類となり、本年度はポストコロナ元年として新しい教育活動が求められます。増加する不登校やいじめなど多様なニーズに対応するためにも、特別活動の果たす役割は更に大きくなると考えます。単に過去の学校スタイルに戻すのではなく、この3年間で得た経験を活かし、子供たちを中心に据えた新たな特別活動を推進していくことが必要です。

 本年度は、通常の専門委員協議会に加え、8月には全日本中学校特別活動協議会・埼玉大会を、11月には研究委嘱校である羽生市立東中学校及び東松山市立市の川小学校の研究発表会を開催します。多くの実践活動をとおして、ポストコロナ元年の新しい特別活動の魅力を、会員の皆様と共に研究し、全国に広く発信していきたいと思います。
 今後も埼玉県特別活動研究会のホームページにアクセスいただき、本会の事業及び研究に関する情報等を、皆様の日々の教育活動にご活用いただければ幸いです。